Linkin Parkを久しぶりに聴く
5、6年ほど前、実写映画のトランスフォーマーシリーズにどハマりして主題歌を歌うLinkinParkというバンドも好きになった。
当時は洋楽、特に新しい洋楽をあんまり聴くことがなかったから初めて触れるものとして思い入れが強くなっていた面はあると思う。
その頃はちょうど5thアルバムのliving things が出そう、という感じだった。living thingsも聴き込んだが、前半の曲が何というか、「ワンパターンだな」と感じた。そして、前作「A Thousand Suns」を聴いていたく気に入った。メテオラか、このアルバムが1番好きだ。
thousand sunsの歌は、歌詞が抽象的なものもあり、僕はそういう歌も好きだ。このアルバムで特に好きな曲はwaiting for the end、iridescent、the catalyst、 the messengerだ。
このアルバムの、全体的に曲と曲に切れ目がなく続いている感じが本当に好きだ。
だから、fall out〜the catalyst流れは気持ちがいい。
でも、今は僕の心に1番寄り添ってくれる歌はthe messengerだ。チェスターは自殺した。僕は自殺したいほど追い詰められてはいないかもしれないけど、人生で1番辛い喪失を去年経験し、今もその傷は癒えない。
自分を殺さなくてはならなかったほど辛かったチェスターが、こんなにも優しい歌を歌い、おそらくたくさんの人の心にいい気持ちを与えたのだ。でも、こんな優しい歌を歌うチェスターだからこそ、自分を追い詰めてしまったのかもしれない。僕は今とても辛い日々を過ごしているけど、この歌は僕に寄り添ってくれて、ちょっぴりだけど安心もさせてくれた。でも、僕はチェスターにしてあげられることは何もない。彼はもうこの世にいないから。
When life leaves us blind,love keeps us kind.
人生で光を失ったとしても、愛があれば優しくいられる。
チェスターは、自分を愛することが出来なかったのだろうか。家族や、周りの人間が自分を愛してくれていると感じられなかったのだろうか。
YouTubeのlinkinparkに対するコメントで、こんなものがあった。
One man can save millions, but millions couldn’t save one.
死んでしまっては遅いのに、死ぬまでその大切さがわからない、想像できない愚かな僕たち。どうしてこんな不完全な生物がこの世界に生まれてしまったのだろう。
チェスターが、linkinparkが作った歌や、この世界には美しいものがたくさんあるのに、それに気付く余裕もなければ、悲しみも満ち溢れている。
チェスターにありがとうと伝えたい人はきっと大勢いるだろう。でもそれは本人に決して届くことはない。
僕たちはなぜ生まれてきたのだろう。