この海に居ること

人生ゲームの消化試合

ウルトラマンネクサスのYouTube配信が終わった。

ウルトラマンネクサスは2年前にDVDレンタルで初めて通しで見てとても好きになった作品だ。リアルタイムは当時子どもだった僕は脱落し、時々見てはいたが内容は全然理解しておらず新しくマックスが始まるらしいということを知り最終回近くでまた少し見た、という感じだった。だから物語はよく知らないのに最終回の内容は覚えている、という残念な感じの記憶の残り方ではあったが、それでも大人になった今しっかり見返すととても面白くそして素晴らしい最終回であったと思う。

 

YouTubeでガイアの配信が終わり次はネクサスとなった時はリアルタイムで追う感覚を味わえるとしてとても楽しみだったし、実際とても楽しませてもらった。ネクサスは全37話だけど、これくらいある作品は1週間に1話というペースはすごくいいと思う。一気に見ようと思えばよほど面白く感じなければ途中でダレる。それに、1週間に1話ずつだと、各話を1週間噛み締めることができるため、物語に対するハマり方というか作品に対する思いが長期間向けられるので最終回のカタルシスが大きくなり、結果として作品を最後まで見終えた時に自分の中に残りやすいと思う。今回のネクサスの配信で特にそれを感じた。面白かった回は多いものでは4回くらい見たし、最終回も何回も見た。最終回だけなら、初見から含めると10回くらいは見てると思う。本当にいい最終回だと思う。この最終回があるから僕はウルトラマンネクサスという作品が大好きだ。ティガやガイアも良かったけど、最終回でここまでアツくなり鳥肌立つのはぶっちぎりでネクサスである。

 

当時、ウルトラマンという作品でこのような展開を作り放送短縮となっても何とかまとめあげたスタッフの方々は本当に素晴らしいものを作ってもらったと思う。いつまで人の心に残り、時には励ましたり時には誰かの心に寄り添い、時代を超えて(といってもまだ15年前だが)人々に愛される本当に面白い作品というのはお金には変えられない価値があると思う。資本主義の世の中ではお金になるものや売れるものが作られがちである。まあ、円谷プロは平成のウルトラシリーズで独自路線を貫き過ぎた結果の現状があり商業的には失敗しているわけだが、その時に作られた作品は当時から多くの人の心を捉えて離さない。未だにウルトラマンティガに根強い人気があるってすごすぎでしょ。お金の価値は絶対ではないけど作品の価値はお金だけでは測れない別の次元の話だと僕は思う。お金に振り回されることなく、誰かが素晴らしい作品を作りそれを素晴らしいものだと受け入れることの出来る社会は訪れるのだろうか。

 

ウルトラマンネクサスという作品は本当に自分にとって大切だし、心の支えになる場面もある。これからもずっと応援していきたい。